高速料金を節約する方法まとめ、マイレージ、乗り放題プラン、ETCカードなど | Shizutabi レンタカー

高速料金を節約する方法まとめ、マイレージ、乗り放題プラン、ETCカードなど

ETC専用料金所 その他
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日本の高速料金は、世界で一番高いと言われています。料金は1kmあたり24.7円、大都市近郊(東京・大阪・名古屋)になると29.52円ですが、他の先進国ではフランスが15.5km、スペインは13.4kmですが、ドイツやイギリス、アメリカ、カナダでは無料区間が多いです。隣の韓国や中国でも1km10円程度ですが、いかに日本の高速料金が高いのかわかると思います。

そのため、レンタカーや自家用車を利用する人にとって、高速料金は安くしたいと考える人が多いでしょう。日本ではこれを安くする方法が複数存在します。ここでは、高速料金の節約方法についてまとめていきます。

ETCを利用する(ETCの割引を利用する)

一番よく知られているのは、ETCを利用することです。ETCとはElectronic Toll Collection Systemの略で、無線通信技術を利用して有料道路の通行料金を自動的に支払うシステムです。ETCカードをETCの車載器に入れて、特定の日時や時間帯に利用することで、割引を受けられるので、その割引きを利用して、料金を安くする方法があります。主なETCの割引には、以下の複数の割引があります。

割引の種類割引条件対象区間
休日割引3割・土日祝日に高速入口、出口料金所いずれかを通過
または、その期間に高速道路上を走行している
(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始
などは対象外)
・乗用車と軽自動車のみ
NEXCOの高速道路
仙台松島道路
(大都市近郊区間は対象外)
深夜割引3割(2025年7月まで)
深夜の0-4時の時間帯に高速入口、出口料金所
いずれかを通過、または、その時間帯に
高速道路を走行している

(2025年7月以降)
深夜の22時-5時の時間帯に走行した距離に対して
割引が適用。1時間あたりの上限距離が存在
普通車・軽自動車は、1時間あたり100km+5km
大型車は、1時間あたり90km+5km
4時間を超えると休憩時間30分を除外して計算
NEXCOの高速道路
仙台松島道路
(首都圏の一部の路線は対象外)
平日朝夕割引3割~
5割
・祝日以外の月-金の6時-9時と17時-20時の時間帯
に高速入口、出口のいずれかを通過している
・回数は1日つき朝、夕それぞれ1回のみ、
1ヶ月あたり5~9回で3割、
10回以上で5割、最大100kmまで
・マイレージで後日還元
NEXCOの高速道路
仙台松島道路
(大都市近郊区間は対象外)
障害割引5割重度障害者が車を高速を利用する場合に割引
(事前登録が必要)
全国の高速道路

これ以外にも、大口・多頻度割引(主に企業を対象とした割引)、ETC2.0割引(一部路線のみ)、東京外環道迂回利用における割引、東京アクアラインのETC割引などがあります。都市高速道路では、独自の割引を設けているところもあります。上記のうち、平日朝夕割引以外は、料金が直接割引されるので、利用する人が多いと思います。具体例を上げると以下になります。

レンタカーアイコン休日・深夜割引を利用する場合
静岡→東名・名神高速道路→一宮 193km
通常料金:5,000円
割引料金:3,500円(1,500円割引)
レンタカーアイコン平日の朝夕に往復で利用する場合
焼津→東名高速道路→御殿場 89km(片道) 
通常料金:2,600円(片道) 
割引料金(5-9回):1回あたりの780円を還元
割引料金(10回以上)1回あたりの1,300円を還元

上記のうち、朝夕割引は、基本的に朝夕に高頻度で高速道路を利用する人のみを対象とした割引で、後述するマイレージサービスの利用を前提とした割引です。なので、他の割引と比べて少し複雑です。ETC割引の詳細は、別のページで解説します。

ETCカード(どのカードが良いのか?)

ETCカード

ETCカードをETCの車載機に挿入しなければETC専用のゲートではエラーとなり、その場合は現金で支払う必要があります。現金では、上記の割引が受けられないので、割引を受けるのであればETCカードは必須です。

ETCカードは、さまざななものがありますが、どのETCカードでも受けられる割引は同じです。なので、どのカードでも大きな差はないのが結論です。

ETCカードでためられるポイントや年会費などに注目する

ETCカードでは、利用することでポイントがためられるものがあります。ポイントは、現金と同じくお店やネットショップなどで利用できるもので、代表的なものでは楽天ポイントやTポイントがあります。カードごとに差異があるとすれば、そのポイントがどの程度たまるのか?であり、ポイント還元率の高いカードを選ぶのが良いでしょう。例えば、ポイント還元率が1%のETCカードの場合、100円ごとに1ポイントたまります。

レンタカーアイコン青森IC→東北自動車道→浦和IC 674km
通常料金:14,000円(平日)
マイレージポイント 1,400ポイント
カードでためられるポイント 140ポイント

後述するマイレージでもポイントがためられますが、それとは別のポイントがためられます。この場合、140ポイント(140円)たまります。還元率が0.5%の場合70ポイント(70円)ですが、この差は大きく、ポイントが多くなるほど差が開きます。

この他、年会費が無料か否か?家族で利用できる家族カードか否か?店舗の割引特典があるか?そのほかの特典がお得か?などが判断材料です。自分が利用しやすいものを選ぶのが良いでしょう。

ETC車載器2.0で料金は安くなる?

ETC車載器

ここ最近では、従来のETC車載器をバージョンアップしたETC2.0というものが登場しました。このETC2.0は、料金自動収集に加え、リアルタイムの渋滞情報から迂回路を教えてくれる機能なども搭載されています。料金の割引に関しては2つあります。

  • 特定の高速道路において高速料金が割引される

例えば、東海環状道や圏央道では、ETC2.0を搭載していることで、大都市近郊区間の料金29.52円が地方料金の24.7円まで割引されます。

  • 高速道路の一時退出が可能。割引料金がリセットされない

一部の高速道路では、IC周辺の道の駅の休憩利用促進のために、一時退出が可能な措置を設けています。一時退出は、1時間~2時間以内で、その時間内に再度高速に乗るということです。これはETC2.0を搭載している車両限定で、これにより料金がリセットされず、長距離逓減制度(長距離を利用すればするほど料金が割引される制度)を継続できます。つまり一度降りると、高速料金が高くなるものが、高くならないということです。長距離逓減制度については、こちらで解説しています。

このほか、渋滞情報から迂回路を教えてくれる機能を利用し、迂回路を利用した渋滞緩和に貢献した場合は、料金が割引されるシステムも搭載されています。さまざまな面でメリットが多いETC2.0も、高速料金節約に貢献してくれると言えます。

ETC2.0車載器を探す

マイレージサービスを登録する

マイレージサービスとは、高速道路を利用した料金分を、ポイントとして還元できるサービスです。これは、ETCカードの利用でためられる個別のポイント(楽天ポイントやTポイントなど)とは別のもので、マイレージサービスのポイントは、高速道路の料金に直接充てられるサービスです。登録費、年会費は無料です。

マイレージサービスに登録するには、ETCカードと自家用車のETC車載器の番号が必要で、これらを登録する必要があります。レンタカーやカーシェアなど、自家用車以外で利用する場合は、自家用車の車載器を登録してサービスを利用していれば、他の車でも利用できます。逆に言うと、自家用車を持っていない場合、マイレージサービスを利用できません。

ポイントは、下記の還元率に従って、支払額に応じて付与されます。

ETCマイレージ公式サービスより引用。詳細は左記のサイトを参考。

首都高速、阪神高速、名古屋高速には、残念ながらマイレージサービスはありません。

マイレージのメリット1:還元率が高い 10円につき1ポイント

主に高速道路(東名、名神などの高速自動車国道)を利用する人にとっては、NEXCOと本州四国連絡橋のポイント(10円につき1ポイント)が該当する人が多いと思いますが、マイレージサービスのメリットは、このポイントの還元率が高い点が上げられます。この還元率は10%の還元率であり、実質的には10%の割引率といっても過言ではありません。

レンタカーアイコン青森IC→東北自動車道→浦和IC 674km
通常料金:14,000円(平日)
マイレージポイント 1,400ポイント

例えば、上記の例の場合、14,000円の10%に当たる1,400ポイントが付与されます。これはのちに1ポイント1円として利用することもできるので、実質的には10%割引され12,600円の料金で利用できるとも言えます。10%安くなることを考えると、利用しない手はないと思います。

ポイントは、後で還元額(無料通行分)に還元する必要がある

ただし、注意する点としては、ポイントが次回の走行時に、料金の一部に充てられるわけではない点です。ポイントは還元額に交換して利用する必要があります。

ETCマイレージ公式サービスより引用。

これを見ると、10%の還元率として使用するには、5,000ポイントを5,000円分に交換する必要があります。それ以外のポイントを交換しても還元率が低くなります。例えば1,000ポイントの場合、10,000円で500円分で5%、3,000ポイントでは30,000円で2,500円分なので8.3%です。もっとも、楽天ポイントが100円で1ポイント、1%の還元率なのを考えると、それでもマイレージサービスの還元率は高いと言えます。

マイレージのメリット2:平日朝夕割引を利用できる

マイレージサービスのもう1つのメリットは、平日に通勤で利用する場合、朝夕割引の割引が受けられる点です。これは、利用時に料金を割り引くのではなく、利用分の3割~5割を無料通行分として、後で還元するもので、実質的には30%~50%の割引が受けられるものです。この場合、ポイントとして還元されるのではなく、還元額に付与されます。この割引を利用するには、一定の条件があるものの、通勤で毎日使うのであれば、これを利用しない手はありません。

レンタカーアイコン平日の朝夕に往復で利用する場合
焼津→東名高速道路→御殿場 89km(片道) 
通常料金:2,600円(片道) 
割引料金(5-9回):1回あたりの780円を還元
割引料金(10回以上)1回あたりの1,300円を還元
月ー金往復で利用する場合(1週間あたり)
料金:5,200円x10=52,000円
1日2回×5=10回利用
50%割引で26,000円
を無料通行分として還元

例えば上記の場合、1週間で高速料金は52,000円ですが、上記条件を満たしたため、26,000円を翌月に還元額として付与、後にそれを無料通行分として充られます。これは、日常で高速道路を使う人にとっては大きく、利用しない手はないでしょう。

マイレージサービスのデメリット

高速料金を割引してくれるサービスとして優秀ですが、デメリットがあります。

  • ポイントが付与されるのに時間がかかる。翌月の20日に付与

ポイントは、ETCを利用した月の翌月の20日に付与されます。例えば12月に利用した分は1月20日付与されます。これが意味するところは、ポイントを還元額に交換して利用するには、最低でも翌月の20日まで待つ必要があるということです。

・一定数のポイントがたまらないと、還元額に交換できない。利用できるまでに時間がかかる

ポイントが付与されても、最低でも1,000ポイントたまらなければ還元額に交換して利用できません。利用機会が多くなければ、数カ月以上のそのままのこともあり、還元額として利用できるのはかなり先になります。また、10%の還元率として利用するには、5,000ポイント必要ですが、5,000ポイントがたまるまで待つとなると、1年以上待つこともあり、結局、そのうちにポイントの有効期限が切れてしまうということもあります。

要するに、頻繁に利用していないのであれば、ポイントがたまってもそれが還元額として交換して利用できない。結局、何も安くならないということです

これらを踏まえると、高速道路を頻繁に利用するのであれば、マイレージサービスはお得ですが、利用機内が少なければ、それほどメリットがないといえるでしょう。

ETCマイレージ公式サイトへ

高速道路周遊割引を利用する

旅行会社などが販売している高速道路の周遊割引、乗り放題を利用する方法もあります。これは事前購入することで、特定の日時、特定のエリアの高速道路が一定料金で乗り放題になるものです。おもに観光向けで、ETCカードがあれば、自家用車以外のレンタカー、カーシェアでも利用できます。

例えば、NEXCO西日本の九州エリア乗り放題のパスを利用すると、以下になります。

レンタカーアイコン門司IC⇔九州自動車道⇔鹿児島IC(往復) 346km
通常料金:7,630円x2 =15,260円
休日料金:5,340円x2 =10,680円
レンタカーアイコン門司IC⇔九州自動車道⇔鹿児島IC(往復) 346km
ぎゅぎゅっと九州まんきつドライブパスを利用した場合
3日間で8,400円

九州道の端から端までを利用すると、休日10,680円、平日15,260円ですが、ドライブパスでは8,400円のみ往復で利用できるので、2,280円~6,860円安くなります。普通に利用する場合と比べて、大幅に安くなるのがわかると思います。また、乗り放題パスなので、何度降りて乗っても8,400円です。単に高速道路を往復利用するのでなく、その都度、下道へ降りて観光地へ行く場合にも利用できるということですね。

このパスの場合、福岡や北九州の都市高速では利用できませんが、それでもとても使い勝手が良いことがわかると思います。乗り放題パスは各NEXCOや旅行会社が日本各地で販売しています。下記に参考のリンクを掲載しておきます。

NEXCO西日本 ドライブパス・周遊プラン
NEXCO中日本 ドライブパス・周遊プラン
NEXCO東日本 ETC周遊割引

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